ケシ真珠の基礎知識と買取のポイント

ケシ真珠は買取額が高くなる傾向にあり、品次第ではかなりの高額になることがあります。

無核真珠の総称がケシ真珠ですが、ケシの実に似ているのでケシ真珠と命名されました。

砂など異物がケシは貝に偶然入ってできる偶然の産物で貴重なもので、貝の種類でアコヤケシとも呼ばれます。

淡水真珠と勘違いされやすいですが、海で養殖する真珠の副産物であるケシ真珠の採集量は養殖真珠の1-2%と希少価値が高くなります。

大半が真珠層で核がなく、形・色・サイズはすべて違っていて同じもの一つもありません。

ここではそんなケシ真珠についてみてみましょう!

アコヤ本真珠(和珠)
黒真珠

アコヤ本真珠(和珠)

古事記や日本書紀にも登場するほど代表的な真珠です。

真珠と聞いて多くの人がイメージするのはアコヤ真珠ですよね。

日本で現在、養殖されるほとんどの真珠はアコヤ真珠で母貝自体が手の平程度のサイズで、真珠も約2~約10mmと大きいとはいえません。

真珠の色は

  • ホワイトピンク系
  • ホワイトグリーン系
  • ゴールド系
  • クリーム系

などが主です。

形はきめ細かい結晶を分泌して他の真珠より丸くなる率が高いと言われています。

黒真珠

南太平洋のタヒチ島で生産されるクロチョウガイを母貝とした真珠が黒蝶真珠です。

クロチョウガイと呼ばれる貝から黒蝶真珠が産出されることから「クロチョウ真珠」と呼ばれ、海水の温度が24~29度くらいの温暖な海域に主に生息しています。

15cm程度の大きさに4~5年で成長しますが、30cmを超えることもある大きな二枚貝です。

世界に流通している95%以上の黒蝶真珠はタヒチで養殖されているもので、「黒真珠」「タヒチアンパール」という名前で親しまれています。

*アコヤ真珠を黒く染めたものを黒真珠と呼ぶこともあります。

タヒチ産の黒蝶真珠は活発な内蔵運動を母貝の黒蝶貝が行うので核が母貝内で動き色々な形に変化し、活発な黒蝶貝から採取されるラウンドの黒蝶真珠は買取額も高くなりやすくなります。

また、無核真珠のケシはバロックでも唯一無二の形で、不形成な形でも買取額が高くなりやすくなります。

パールの形と価値や買取額

バロック系サークル系セミラウンド系ラウンド系
バロック系サークル系セミラウンド系ラウンド系
★☆☆
バロック系は不形成な形で評価は低い傾向にありますが、無核真珠のケシは高評価になることがあります。
★★☆☆
同心円状に線模様が入った形状はサークル系と呼ばれます。
★★★☆
楕円に似た形や少しつぶれたような形状はセミラウンド系と呼ばれます。これはラウンド系のつぐ高い評価になります。
★★★★
まん丸の形状で真円に近い形ほど評価が高くなります。

パールの買取額を左右するポイント

パールと一口に言っても種類は豊富でその種類などによって買取額も変わってきます

買取額が上がるポイントの例をいくつか挙げると、

■形

ラウンド型のパールの需要が一般的に一番大きく、真円形に近いものほど買取額が上がりやすくなります。

ドロップ型など特徴的な形の真珠も人気が高くなっています。

■サイズ

直系が9mmを超すパールは採取が困難なので、希少性も高く直径10mmを超えるのパールは買取額が高くなります。

■カラー

カラーはさまざまですが、それぞれのカラーで需要が変わります。

もっとも買取額が高くなる黒蝶真珠はピーコックカラーで、アコヤならピンクに近いホワイトが人気です。

ゴールドやピンクは一般的に希少価値が高いので買取額も期待できます。

■テリ

テリと呼ばれるパール特有の光沢は、真珠層の厚さや均一性、透明度などで評価はかなり違い買取額も変わります

いかがでしたでしょうか?

ケシ真珠の基礎知識と買取のポイントについてご紹介してまいりましたが、もしケシ真珠や他の宝石で買取査定をご希望でしたらオージュまでお問合せください!